ロボットの形

連続で徹夜すると作業がはかどりますが、何かを失う気が。

テクノモールが無事終了しました。
いろいろな方にデモを見ていただきました。感謝です。

個人的には、某企業の方の「デモを見て触発されました」という言葉に
ちょっと感激しました。
企業でロボット開発を始めようとすると、どうしても予算と時間の
かかる案が出てきてしまい、なかなかスタートが切り出せないそうです。
でも、本当に欲しいのは、制御とか認識とか、一歩踏み出すと泥沼に
はまる部分ではなくて、動く嬉しさとか存在感とかそういうものです。

ディスプレイロボットのハードウェアは3ヶ月で開発出来ましたが、
それは、泥沼になる面倒な部分をあえて意識的に省いてきたからです。
人によっては、「ロボットとして何か欠けているものがある」と
言いたい所でしょうが、その不満点(何処が不満だと思いましたか?)こそ、
まさに興味を感じるところなのです。

 *

私がこの研究を始めた動機の一つに
「なぜみんな同じロボットを作りたがるのか」
という疑問がありました。
センサやモータ、計算機は、特にこの数年で急速に発達し、安価になりました。
携帯電話のCMOSカメラは顕著な例ですが、一昔前なら数百万円もしたような機器が、
民生品レベルで溢れています。秋葉原のジャンクボックスに入ってるくらいです。

ならば、もっといろいろな形のロボットが世の中に出てきてもいいと
思うのですが、現状はなぜかそうなっていません。
多くの人が「人型」であることにこだわり、
多くの人が「二足歩行」であることにこだわります。

なぜでしょうか?
昔は「人に似せることが楽しいのだろう」と単純に思っていました。
でも、問題はそこまでシンプルではないようです。

開発を重ね、いろいろなものが見えてきました。
恐らく、開発が終わる頃には、なんらかの結論にたどり着くと思います。

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