初期投資5000円で無限に白身魚を食べる方法

1. はじめに

世の中で一番安い肉は、おそらく鶏肉です。日本では胸肉が一番安い。その次は豚肉で、牛肉はさらに高いです(羊はもっと高い)
魚はどうかというと、グラム単価では豚肉よりも高い食材です。そのため、意外と食べる機会はないんじゃないでしょうか。肉より魚のほうが栄養的には望ましい、と言われますが、魚を買うのはなかなか大変です。わりと安めの冷凍魚(輸入物)でも、キロ当たり500円くらいはすると思います。

そういう魚肉が、もし初期投資5000円くらいで、無限に手に入ったらどうでしょうか?
しかも冷凍品ではなく、新鮮なものだったら?というのがこの記事の主題です。
そんなうまい方法あるのか?ということですが、あります。ただ、ちょっと手間はかかります。が、慣れれば全サイクルを数時間で回し、かつ作業中に他のことをすることも可能です。あと、楽しいかもしれない。
こういう白身魚が好きなだけ食べれます

狙うのはアメリカナマズ。これを釣ります。
食用目的で輸入されたものが逃げ出した、という経緯で住み着いた特定外来生物で、関東では霞ヶ浦や利根川、多摩川で多く生息してます。特に、霞ヶ浦には異常な数が居ます。生態系を破壊するだけでなく、背びれ、胸鰭で漁具を壊したり、漁師さんを傷つけたりする、という点でも厄介な生き物です。よって、行政より処分することが強く推奨されています。釣ることに罪悪感が少ない魚、比較的guilt-freeな魚です(まあ、生き物を食べてることには変わりないので、その点は罪悪感無しとはいきませんが)。
かつ、この魚は食用魚の中でも普通に美味いほうです。駆除のため仕方なく食べるか……とかそういうレベルではなく、普通に美味しいです(個人的にはタラレベルに美味しい)。しかもウシガエルや他の食材と違い、身が大きい。
5匹。25~50cm大まで。これで一週間は食いっぱぐれない

ネットを見ると泥臭いという話もありますが、アメリカナマズはちゃんと手順を踏んで処理すれば全く泥臭くなりません。なお、日本のナマズは絶食状態で泥抜きの必要がありますが、アメリカナマズは内臓と皮を落とせば、身に泥臭さはほぼ残りません。

というわけで、釣りましょう。

※なお、いろいろなサイトの情報を参考にしましたが、こちらのサイトを特に参考にしています。筑波大出身の方です。

2. 事前投資

以下のものが最低限必要です。
  • 「ちょい投げセット」: 
    • 3000円くらい。竿、ロッド、糸、重りはこれで手に入ります。ハサミ等も入ってるはず。
      • 釣りというのは趣味の世界で、上を見るとキリがないくらい用具が高価になりますが、アメリカナマズ釣りで必要なのは、丈夫な竿と丈夫な糸。あと重りと釣り針です。
    • 釣りのスターターキットとして、磯釣り用で重りがついた「ちょい投げセット」なるものが売られてますので、これを買うのがいいです。プロマリン、ってやつの竿だとベターですが、まあ、なんでもいいです。長さは240cm以上、糸の太さが4号以上のものが良い(わたしは、わくわくちょい投げセットDX300を買いました)
  • マスバリ #1/0(あるいは丸セイゴ、伊勢尼): 
    • 要するに、シンプルなJ型の釣り針。300円くらいで8個くらい入ったものが買えます。ただし、穴が無いのは内掛け結びが必要なので、避けたほうが無難。
    • 釣り針は歴史的な事情から種類が多く、しかも大きさの呼び方が微妙に違って困ります。釣り屋で「アメリカナマズ釣りたいです」と言えば、たぶん教えてくれます。「ちょい投げセット」の針は小さくて、30~40cm級が標準、という霞ヶ浦のアメリカナマズを釣るにはあまり適してません(無理にやれば釣れなくはないですが……)。なので、これだけは別途買ったほうがいいです。
  • バケツ(取った魚を持ち帰る用):  
    • 500円くらい?魚を入れて持ち帰るのに使います。丈夫なものを準備ください。注意点として、アメリカナマズには棘がありますので、袋だと思いっきり穴が開くことを覚悟してください。面倒を避けるなら、安くてもクーラーボックスがいいです。
    • ここでは最低限の投資で始めることを考えてこのセットですが、魚の温度上昇による腐敗リスクも考えるなら、特にクーラーボックスがいいです。数時間後に捌くなら、まあ大丈夫かと思いますけどね。
  • 袋(それ以外の道具用)
    • IKEAの袋(FRAKTA)がオススメ。安いし。ま、これも別になんでもいいんですが。
  • ステンレスナイフ: 
    • 同じくホームセンターで。1000円以下で買えるはずです。調理は家でするので、最低限血抜き等が出来るものであれば十分。果物ナイフが既に家にあるなら、買う必要もないですよ。
  • 車代:
    • 15kmくらい。30分弱。これは場所によります。家からはこれくらいで、ガス代でも往復で300円いかないくらいじゃないかと。バスその他の交通手段でも行けなくはないですが、匂いが結構迷惑なので、車がいいと思います。
  • 空のペットボトル: 
    • 1l~2lのものに、水をいれておいてください。あるだけよし。袋に入れて持っていく。
  • タオル: 
    • ボロでもなんでもよい。多ければ多いほどいい
  • 軍手
    • 100円。アメリカナマズは棘が厄介なので、これは必須です。
  • ハサミ: 
    • セットになければ別途。100円くらい?
  • ペンチ(特に、ステンレスペンチ): 
    • あれば針を外して再利用できるので望ましいです。
  • 餌: 
    • 行きのスーパーでサバの切り身、鶏レバー、豚レバー、豚ハツのうち安いものを買ってください。賞味期限切れ近いほうが安くていいでしょう。200円くらいです。コンビニの魚肉ソーセージがいいという話もあります(試してない)。
  • 虫除けスプレー: 600円くらい。釣り場に長時間滞在するので、ディート30%のものがおすすめ

3. 釣り方

アメリカナマズは基本「ぶっこみ釣り」と呼ばれるようなやり方で釣ります。
餌と重りをつけ、投げる。待つ。釣る。おわり。

まず、釣り場を探します。探し方は、先人の教えに沿うと良いでしょう。
私は足場が安定してて釣りやすい水門付近が好きです。下記のような写真の場所をGoogle Mapで探して行くと良いと思います。沿岸にいっぱいあります。
車は邪魔にならないよう、道端に上手く止めてください。 基本、土地はあるので大丈夫かとは思いますが、既に止めてる車があるときは、うまく譲り合って。

3.1. 事前準備

以下の手順は、家でやっておきましょう。
  • リールから糸を出し、ハリス(重りから釣り針までの糸)用に切っておく(20cm40cmで何本か、長さも変えて切っておく)。
  • 釣り針とハリスをダブルクリンチノット(村田流)で結ぶ
    • 結び方は覚えてください。結びつけたい場所に、二回糸を通して輪を作り、その糸を45回糸に巻きつけ、輪をくぐらせる感じです。
    • クリンチノットは、糸にぐるぐる巻きつけることで、抜けないよう強度を保つ方法で、ダブルは接続部を二回通すやり方。村田基さんが簡単で強度の高い方法を発明されました。
    • https://jigging-soul.com/16854
    • 釣りにはいろいろ結び方ありますが、まあ、これでいいのでは。
今回は釣ったら即座にはさみで針を切って、次に付け替えて行くことを想定しています。ペンチがあれば、釣った後にはずしてその場で再利用しても良いでしょう。

3.2. 釣り場でやること

  • 餌を適当な大きさに切る。
    • 大きさは親指サイズからちょっと大き目くらいか。大きすぎなくていいと思います。鶏レバーはちょっと引っ掛けづらいので、針に何回か、硬い部分をくぐらせてください。切った餌はビニール袋に入れておくと、虫が来ません。
  • リールから道糸(リールから重りまでの糸)を出し、竿の穴を通してセット
    • リールの向きに注意。リールをセットして、回したときに巻き取れることを確認
  • 重りと道糸の間をダブルクリンチノットで結ぶ
    • ハリスと重りをダブルクリンチノットで結ぶ
      • 2個くらい、違う餌でつけてみるのもいいかもしれません
    ※上記が面倒なら、ちょい投げセットに付属してるハリスセットを使う手はあります。ただ、このハリスセットの針は磯の魚用で、ハリスも細いですし、針もアメリカナマズにとってはかなり小さいので、あまり向いてません。私は最初これで釣りましたが、3回中2回は逃してるので、正直おすすめはしづらい。
    • リールを巻いて、重りを竿に近づける。
      • 糸を押さえて、リールを開放する(押さえないとおもりが下がるので注意)。そのまま竿を振ってタイミングよく糸を離し、おもりを飛ばす。
      • 着水したら、糸が適当に張るまでリールを巻く。あまり張りすぎるとアメリカナマズが引っかかった際、竿ごと持ってかれるので注意。
    • 待つ
      • 待ちます。待ちながら、他の作業してて構いません。
      • 時間ですが、詳しい方によれば、15:00-20:00が一番良いだろう、とのことです。日が暮れると釣りは難しくなるので、まあ、日が暮れるまで、と考えて良いんじゃないでしょうか。他に作業しながらなら、特にその方がいいです。 
      • https://www.thrilling-tsurilling.com/amenama
    • 釣れたら引く
      • 竿が振動したら、鋭く震えます(風による震えとは違います)。引っかかったなー、と思ったら竿を持って釣ってください。やり方としては
        1. 竿を上げてそのしなりで引っ張る
        2. 竿を卸して、緩んだ糸をリールで巻き取る
      • の繰り返しです。バラしたら(魚が針から逃げてしまったら)ご愁傷様です。
    • 血抜きする
      • 釣れたら、軍手をしたあと、魚を掴んで、エラにナイフを入れて血抜きをします。エラと胴体の根本を切るように。血抜きは片方だけで良いです。
      • 目を隠してやると、暴れる率が少し下がります。背びれ、胸鰭は小さくても太く鋭いので、くれぐれも気をつけること。ペンチで折っても良いですが、立派な道具とそれなりの力が必要です。
    • 針外し
      • 次に、針を外せるなら外します。さばくときに内臓から針を取ること前提なら、無理に外そうとせず、糸を切っちゃって新しいのを重りに付け替えてもいいです。
      • 血抜きが済んだら、袋かクーラーボックスに入れてください。
      • 吊った魚の長さを測りたければ、好きなタイミングでご自由に。ただし、気をつけてください。車のタイヤをパンクさせるほどの棘です。足に刺さったら病院直行です。
    釣り終わったら、ペットボトルの水でタオルを湿らせ、手や何やらを拭いてあげてください。

    初めて釣れたアメリカナマズ(40cmくらいだったかな)

    3.3. 後片付け

    ある程度釣って満足したら、必ず後片付けをしてください。最後に、釣った場所を残った水で流すと良いです。残しておくと動物が来ます(一回、猫と戦ったことがあります)。
    家に帰ったら、このアメリカナマズを食材にします。

    4. 食材化

    アメリカナマズは基本、身を食べるものです。皮を好む人もいますが、処理が大変です。頭は、食べるとこがあんまり無いです。アメリカナマズは肉食で何食ってるかわからないので、内臓は避けてください。川魚ですし管理もされてない野生生物なので、刺し身は絶対にやめてください。寄生虫がいますよ。

    4.1.下処理(頭と内臓を取る)

    • 沸騰したお湯をかける
      • ヌルヌルが黄色になって剥げます。塩もみや米ぬかを使う手もありますが(クエン酸がいいという話も)、面倒なのでお湯が一番楽です。ただ、あんまりやると皮が傷んであとで皮引きしにくくなります。
    熱湯処理前 (30cm大が2匹)
    熱湯処理後(黄色いのが加熱されて固化したヌルヌル成分)
      • 包丁で表面を掃除する
        • 皮まで食べるなら、皮の黒い部分が白くなるまで、汚れを落とす必要があります(これが匂いの原因で、食べないほうがいい部分です)。
        • 別に皮に興味がないなら、最低限ヌルヌルが消えるくらいまで適当に処理して次のステップへ。どうせ最後に皮引いて皮を捨てるので、そこまで頑張る必要はないです。
      以降、細かいやり方は、この方が詳しいです。
      • 背びれの後ろから包丁を入れる
      • エラ骨の少し後ろから包丁かハサミで切り裂いてく
      • あらかた切り終わったら、脊椎を切る
      • 頭を捨てる
        • 頭は洗ってアラ煮にできますが、正直、肉はそれほど無いので、無理に使う必要はないです。
      • 内蔵を肛門まで切り開く(肛門を囲むように切ると、腸を傷つけず済むが、適当で)
      • 内蔵を捨てる(針を飲み込んでる際は、この際に外す)
        •  内臓は極力傷つけないのが、匂いを抑えるコツです。
      • 身をよく洗う。
        この状態にすると、ほとんど普通の魚と変わらない見た目になります。魚体が30cm以下であれば、皮をよく洗って、この状態で塩焼きしてしまってもいいくらいです。それ以上なら、三枚おろしにしたほうがいいでしょう。

        白く磨いた状態。これなら皮も食べれますし、普通の魚と区別つきません

        4.2. 三枚おろし

        アメリカナマズの利点として、鱗がないこと(鱗の代わりにヌルヌルがある?)、血合い骨(背と腹の間の小さな骨)がないことが挙げられます。正直、大変に処理しやすい魚です。ただ、骨が太いので、慣れるまではちょっと大変かもしれません。
        • 背中から包丁を入れ、上半分を切っていく
        • 中の身の部分に包丁を入れ、下半分を切っていく
        • しっぽまで包丁を入れ、スパンと切り離す。
        • 肋骨のところは、肋骨に沿うように
        • ハラミ(お腹の肉)は肉質が違うし、切り離してもいい。
        • 身を切り離したら、ひっくり返して皮を引く。
          • しっぽから包丁を入れて、そのまま皮をひっぱりつつ、皮を剥がしていく。多少、銀色のところが身に残っても、心配する必要はない。
        これで、フィレ2枚(上身、下身)と中骨部分に分かれます。料理に使うのはフィレです。
        中骨は出汁を取れますし、意外と肉はあります。が、無理に食べる必要はないかも。捨てても良い。もともと駆除予定だったものを食べてるので、使いづらい部位を捨ててもそれほど罪悪感がないのが、アメリカナマズのいいところです。
        皮に近い部位の赤い部分を取り除くと魚の独特の風味を消せるので、アメリカ人はそれを勧めてたりもします。特に私は気にならないですが。

        フィレができたら、よく水で洗い、塩を振ってキッチンペーパーにくるんで冷蔵庫に入れます。数日から一週間は保ちます。それ以上なら冷凍しておいたほうがいいです。冷凍しても、それほど身質は落ちません。
        30cmのものから取れたフィレ2枚。塩を振って1日冷蔵庫で寝かした状態
        身が若干黄色いのが、アメリカナマズの特徴です

        5. 料理

        正直、癖のない味なので、何にでも合います。タラと鮎の間の子のような感じの食感です。小さいと鮎に近くなり、大きいとタラに近いですね。ただ、脂がのってて美味しい。
        身の黄色いのは、脂分ですが、気にしないで大丈夫です。

        トマト缶買ってきてトマト煮込みが手軽でおすすめ。業務スーパーのカットトマト缶がやすいです。ペペロンチーノに細く切ったフィレを足して調理したこともあります。これも、美味しい。
        野菜と一緒にトマト鍋。ハズレがなく美味しい
        パスタと一緒に。これも美味い
        30cm以下の小さな物は(アメリカナマズはこのスケールでも小さい方です)、三枚おろしにせず、皮をちゃんと洗ってから塩焼きにしても美味しいと思います。ちょっと脂が多くて骨が硬い鮎、という感じです。

        フライは絶品で、恐らく一番アメリカナマズと相性がいい調理法です。ただ、時間と手間はかかります。面倒なら、から揚げ粉を買ってきてビニール袋内でまぶし、小さめのスキレットかなんかを100円ショップで買って、油を薄く引いてひっくり返しつつ揚げるくらいがいいと思います。
        唐揚げフライにしたもの。一番合う。美味しい
        付け合せは自家製ザワークラウト(これも簡単に作れます)
        皮を白くなるまで洗えば、皮付きで蒲焼きも作れます。美味しいけど、鰻ほどではないです。近代のナマズは、ちゃんと餌から工夫して鰻の味に近づけた努力をしています。
        まあ、利点が違うので、うなぎはうなぎ、ナマズはナマズ、アメリカナマズはアメリカナマズじゃないかと。

        かまぼこつくってる人もいますね。やってみたい。
        シンプルな塩焼きと、醤油で焼いたもの。脂の乗った鮎、という感じで美味い
        アメリカナマズの白焼きと醤油、山椒。皮付き。
        「もしかすると鰻を食べてるのかも!?」と脳が騙されてくれる味がします

        6. ステップアップ:あるといいもの

        重要性を☆1~5で
        • クーラーボックス ☆☆☆☆☆ 
          • 1500円くらい。20L以上のものが望ましい。アメリカナマズは棘があるので、正直ビニール袋よりはクーラーボックスがいいです。私は最初に買いました。
          • 釣り用のクーラーボックスは高いので、ホームセンターで、適当な安いものを買えば十分だと思います(ただ、棘で穴あけられたら水が漏るんで、発泡スチロール製のは避けたほうがいいです)。20L以上がいいのは、魚体をまっすぐ入れられるだけの横幅が欲しいからです。
          • 掃除だけはしましょう。安いのは濡らしたままだと隙間から水が入ってカビます。使い終わったらお風呂で流し、乾燥させること。
        • 透明な5号糸 ☆☆☆
          • 太いほうが切れづらいです。あと、透明な方が獲物に気づかれづらいらしい。
        • 専用リール ☆☆☆
          • ちょい投げセットのリールはプラスチック製で、よく壊れます(というか壊れました)。中古でいいので、買っておくといいかも。私は、今は700円の金属製の中古のものを使ってます。
        • パイプ椅子  ☆☆
          • たためる椅子があると持ち運びでき、作業もできます。ただ、クーラーボックスに座っても良いので、無理には必要ないです。クーラーボックスだとお尻の下でたまに魚がバタバタ暴れるので、なんか気分良くないな、という人は。
        • 竿掛け ☆
          • アメリカナマズ釣りは仕掛けて待つだけなので、待ってるときに竿を立てておくための何らかの置き場があるといいです。
          • 専門のも売ってるんですけど微妙に高い。私は中古の適当なのを買いましたが、正直工夫すればなくてもなんとかいけるんじゃないかと。
        • 鈴 ☆☆☆☆
          • 竿のさきっぽにつけます。こうすると、竿が動いたときに音がするので、反応しやすいです。100円ショップでもなんでもいいですが、安いしあったほうがいい。
        • 傘、レインコート ☆☆☆☆
          • 雨の日は要ります。ワークマンでもいいですが、コンビニで安いのを買っても十分かと
          • まあ、作業しづらい雨の日は釣らない、というのも一つの手ですが。
        • 本 ☆
          • 時間つぶしに。三体はいいぞ。
        • PC、ワイヤレスルーター ☆☆
          • 作業するならあったほうが良い。メール書いたり査読したり。
        • USBバッテリ ☆☆☆
          • あったほうがいいです。ライトがつくやつだと暗くなってからも作業しやすいです。
        • タモ網 ☆☆☆
          • 近くに来た魚を引き上げるための網。あったほうがいいです。でかいのを釣り竿だけで上げるのは大変です。ただ、高いし、誰かいないと一人ではやりづらいかも。私は中古で買いました。
        • ペンチ ☆☆☆☆☆
          • 針を外すのに必要です。あと、小さいのなら棘を折ったりとか。ステンレスだと錆びにくくて良い。
          • 面倒なら糸切って針そのままにして、帰ってから内蔵を出すときに針を避けてもいいですが、まあ結び直すのも面倒なので。
        • 針外し ☆☆☆
          • 上記のペンチの代わり。深いところに入った針も取りやすいです。
        • 竿 (2本目)  ☆☆☆
          • 2本あると効率はよくなります。違う長さの竿や針を試してみるのも、いいんじゃないでしょうか。
        • ハンマー ☆☆
          • 頭を殴って神経を止めます。クーラーボックスであまり暴れられると、身が当たるので内出血し、ちょっと美味しくなくなります。
          • ただ、アメリカナマズの頭は硬いので、微妙に効いてるかよくわからない。要らないかも。
        • ワイヤーカッター ☆
          • ガチででかいアメリカナマズの棘を切るなら、これが必要です。ただ、高いし要らないでしょう。私はたまたま持ってますが。
        • 空のお菓子の袋(裏が銀色)や牛乳パック(ビニールカバーつき) ☆☆☆☆☆
          • 要するに、匂いを通さない素材のものであればなんでもいいですが、ここに生ゴミ(頭、内臓、骨)を入れて捨てます。高いもんじゃないし、あるなら使ったほうがいいです。
        • 調理バサミ ☆☆☆☆
          • さばく時、包丁と併用すると便利です。
        • 圧力鍋 ☆☆
          • あら煮や中骨などを煮るのに便利。ただ無理にはいらない
        • 汚れてもいい服 ☆☆☆☆☆
          • 汚れはするし匂いはつきますんで、それ専用で用意しておくといいかもです。
        • 洗濯機 ☆☆☆☆☆
          • アメリカナマズの身の匂いは気にならない、と言いましたが、それは処理後の身の話です。当然釣り後はいろいろ汚れますので、服や用具自体は匂います。なので、軍手やタオルはその日中か、(夜で洗濯機が回せない場合には)翌日午前中に洗ったほうがいいです。できれば釣りに行った服も洗っちゃうと良いでしょう。
        • 風呂 ☆☆☆☆☆
          • 終わったら入った方がいいと思います。ついでに、クーラーボックスもシャワーで流しておくこと。クーラーボックス自体は隙間から水を入れるとカビが生えてくるので、よく乾燥させる必要があります。
        • 食洗機 ☆☆
          • あったほうが料理のサイクルは早まります。まあ、なくてもいいと思いますが。
        • 友人・同志 ☆☆☆☆
          • 二人以上居たほうが、お互い手助けできるので、効率は上がると思います。
        • 仲間の釣り師 ☆☆☆☆☆
          • これは友達である必要はないです。その場で捕まえましょう。
          • 近場で釣るときはまず挨拶して、場所を使う許可をもらいましょう。釣りは先着順です。
          • クーラーボックスを持たず釣りに来てる人は狙い目で、そういう人は釣ったアメリカナマズを喜んでくれる場合も多いです(特定外来生物のキャッチアンドリリースはあまり良くないため。県によっては条例で禁止されています)
          • あと、ベテランの人に教えてもらえると、釣りは早く覚えられます。私もそうやって覚えました。

        7. おわりに

        慣れると、運転→釣り→運転→食材化→料理のサイクルを数時間で回せます。また、釣り中、料理中に別の作業もできます(食材化中は難しい)。まあそれは大変でも、1日あれば十分作業はできると思います。大きめのアメリカナマズのフィレは片身でも200g弱ありますので、それで一週間分の白身が釣れれば、だいぶ食事は豪勢になります。

        あとここでは、あえて「釣りの楽しさ」という観点は記載してませんが、アメリカナマズは引きが非常に強く、魚体も大きいので、釣れたときの満足感はかなり高いです。手軽な娯楽という意味でも、アメリカナマズは楽しいと思います(リリースだけはやめて、持ち帰って食べてほしいなと思います。あるいは私にください)。

        筑波大生がキャベツを食べて生き延びてる、という話を聞いたので、すぐ側にタンパク源はあるぞ、という気持ちで書いています(別に、積極的に勧めるわけではないですが)。
        『魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ』ということです。文字通り。
        ※余談ですがこの言葉、出典は謎のようです

        一点だけ、福一原発事故の残留放射能については念頭に置いてください。野生生物は養殖物と違って、餌を管理されていませんし、アメリカナマズは食物連鎖の上位種ですので、原理的には蓄積しやすい種です。
        現在はおおよそ基準値(100ベクレル/1kg)以下です。半減期の早いセシウム134は不検出で、検出されているのは主にセシウム137です。セシウムは内臓ではなく筋肉に貯まるので(カリウム互換)、内臓を落としても減りません。
        検討の上で、安全だと思ったときに食べるようにしてください。私は問題ないと判断して食べてますが、最終的にはみなさんが個々に判断されるべきことです。



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